移住という選択

ある場所に住むということは日常の生活が待っているわけです。移住先は旅先で感じる非日常を味わうわけではなく、日常をどうやって過ごしていくかが重要になってきます。おいそれと簡単に移住先を決められない理由のひとつでもあります。

移住をしたいけれど、中々行動に踏み切れない人は多いのではないでしょうか?仕事は?住む場所は?費用は?その場所の人たちは?とクリアしていかなかればいけないことはたくさんあるはずです。

私自身も実際そうでしたが、まずは行動をしてみようと思い切りました。そう思えた理由はいくつかあります。

 

今回はまず仕事について。

大学院修了後働く環境としてどこが良いかと考えた結果、仕事の多さから首都圏内を選択をしました。その後約10年ほど実務経験を積み、独立してからは設計事務所という仕事柄、場所を限定しなくてもパソコンさえあれば、どこでも仕事ができる環境になりました。自宅で仕事をしたり、移動中の車内やカフェで仕事をしたりといった具合です。そのような日常のなかで住む場所として必ずしも首都圏内にこだわる必要はないなと思い始めました。というのも交通網の発達により日本全国大体どこでも日帰りできるので、建設場所やクライアントとの打合せも日程さえ決まっていれば、どこに住んでいてもほぼ対応可能だと考えました。

だからと行ってどこでも良いという訳ではありませんでした。ある程度首都圏からの交通の便がよく、かつ自然の豊富なところということも加味した上での選んだ場所は長野県でした。また、自分たちの移住先だけをひとつの拠点して絞るのではなく、首都圏という拠点を残しつつ日常の生活を送れるようにしました。

それには大きな理由があります。仮に移住先として選んだ場所がどうしても自分たちに合わなかった場合、また首都圏に戻ればなんとかなるだろうと思っていたからです。大学入学から考えると人生の半分以上(約20年ほど)を生活してきた場所、また慣れ親しんだ友人も多く住んでいるのでいつもでも戻れるだろうと。

このような考え方に共感できるのであれば、移住もしくは二拠点生活という選択肢も考えることをお勧めします。首都圏に実家がある方は特に。というのも私たちは実家がそれぞれ遠方のため首都圏での拠点を維持していくのに経済的な負担が大きいですが、首都圏に実家がある場合はその負担を軽減できるので移住するというハードルは低いのでは思っています。(親族の方が協力的といった条件などはありますが・・・)

ということで、みなさんも移住もしくは二拠点生活という選択をしてみてはいかがでしょうか?

新宿-松本間を運行しているアルピコ交通のバスで草間彌生バージョン

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